純烈・友井雄亮の「ヒモ体質」と文春砲の功罪

昨年は何度もマスコミに取り上げられ、紅白出場を果たした純烈ですが、年明けに文春砲が炸裂してしまいました。

離婚、DV、妊娠と流産、ギャンブル、使い込みと、ダメ男を煮詰めたような過去の経緯。漫画やドラマでこんなキャラクターが登場したら、「嘘くさすぎるだろ」と思うくらい全部盛りな状況です。

会見では引退を表明していましたが、誤った対応の積み上げだったような印象を受けたので考察してみます。

女性に対して行った数々の暴挙

過去の経緯をまとめてみました。

2001年 「仮面ライダーアギト」に出演

2006年 勝村美香さんとデキちゃった結婚

2007年 「純烈」結成

2008年 離婚、ブログにDVを匂わす記述

2014年 A子さんと同棲開始、DV、妊娠、流産

2016年 破局、誓約書作成

2017年 交際相手B子さんの口座から3000万円を使い込む(うち1700万円は競馬)

2018年 各所に借金し、B子さんに返済

文春ではC子さんとの不倫も書かれていましたが、本人が会見できっぱり否定しているのでここでは省きます。

3000万円を2年程度で使い込むってすごいです。1700万円を競馬に使い、1回に70万円つかうこともあったとか。口座を共有して引き落としになっていたそうです。

B子さんは2人のお子さんがいるシングルマザーで、新居を建てたということなので、3000万円は家を買うために貯めていた資金だったのかもしれません。

誓約書に書かれていた内容

誓約書には日付と手書きのサイン、指での押印もされています。誓約書を作成して接触を禁止されたということは、別れる際に揉めたのだと思われます。

〈私、牧山雄亮(※友井の本名)はA子さんと結婚を前提に同棲生活をしている間に過激な暴力を振るい、頭、手首、太ももに大怪我を負わせてしまいました。(中略)度重なる浮気をし、あげく暴言を吐き(中略)ご両親と結婚するまでは子供を作らないと約束もしたのに、A子さんを妊娠させ、流産させてしまい、その傷ついた体と心に輪をかけるように「逆によかったやん」といたわる事もせず、ひどい言葉で深く傷つけてしまいました〉

流出した経緯はA子さんサイドではなく本人からです。A子さん自身は今回の騒動によって迷惑がかかっていると、代理人弁護士から発表がありました。

2019年の引退宣言までの経緯と対応の誤り

6日 文春が直撃「証拠あるんですか?」と完全否定

9日 公式ブログ「記事の内容につきましては、すでに解決にはなっております」

10日 A子さんの代理人から事務所に連絡が入る

   ブログ削除と訂正報道、文春発売

11日 謝罪会見

芸能人なのに証拠残しまくり

誓約書も金の使い込みも芸能人として活動している最中のことです。知名度が高くなれば、それだけ注目度も高くなります。噂レベルならうやむやにすることも可能かもしれませんが、誓約書とか口座からの引き落としとか、芸能人生命が絶たれるような決定的な証拠を残しすぎです。しかも誓約書はA子さんではなく本人所持から流出。一体、どこに保管していたのでしょうか。

なお、謝罪会見と芸能人引退は、ひょっとしたら文春砲の第二弾が控えているからだったのかもしれません。

直撃時の横柄な対応

会見では、文春の直撃に対して横柄な態度をしたことについて突っ込まれていましたが、「突然のことだったので気が動転した」と釈明をしています。誓約書という形で完全に証拠を残しているにも拘らず、よく完全否定できたなと思います。

真っ黒な状況なのであれば、ここではいったん対応せずに「すみません、改めて回答させていただきます」で逃げ切り、メンバーと事務所に相談すれば、今回の事態は回避できたように思います。A子さんサイドのリークではなかったわけですし。

勇み足だったブログ公開

文春砲が出ると分かって「すでに解決している」とブログを公開しましたが、これが命取りになりました。A子さん側から事務所に対して「内容が事実と異なっているので変えてほしい」と連絡があったのです。友井雄亮は、暴力と流産への暴言という行為を反省するでもなく「解決済み」と認識していたことが、A子さん側の反発を招きました。

事態を重く見た事務所が翌日に訂正したのですが、ブログ削除によって騒動が一回り大きくなりました。全てを事務所とメンバーに明らかにして、慎重な対応をすれば引退は免れたのではないかと思います。

純烈・友井雄亮の「ヒモ体質」

典型的なDV体質

会見で、暴力をふるったことについて、「傷つけたことは申し訳ないが、手を上げている自分もどこかで痛いんです。反省しながらやっていた。もう一人の弱い自分がいたことを反省している」と語っています。

女性に暴力を振るう人の特徴のひとつだと思いますが、暴力を止められない理由を「自分の弱さ」だとして、普段の自分と切り離して正当化するんですよね。そして「自分もつらい」という言い訳も、まったく反省していないことが分かる印象的な発言です。

恐らく、暴力を振るった相手に対しても同じようなことを言っていたのではないでしょうか。暴力を振るわれても、謝罪の言葉や弱み、つらい気持ちを吐露されたら、愛情が深いうちは「反省しているのだからDVは治るかもしれない」と考えてしまいますよね。恐るべきダメ男です。

なお、会見では「DVはA子さんだけか?」との問いに、「ほかにもあるかもしれない」と濁していました。日常的に手が出るタイプのようです。

金遣いの荒さ

そもそも2年で3000万円使うって異常です。スポーツ選手や大物芸能人でもなく、純烈を結成して10年、下積みでコツコツやってきたはずなのに…。しかも使い込んだ金をギャンブルで返そうとする発想がダメに輪をかけています。

口座を持っていた相手は子供が2人いるシングルマザーです。背景を知っていればさすがに良心が痛むところですが、人のお金を何の罪悪感もなく競馬に突っ込んでいます。

そして使い込んだ3000万円はあちこちから借金して返したとのこと。やっぱり純烈クラスだとまだそれほど収入が高くないのか、それとも稼いでも全部使ってしまう体質なのか…。返せるあてもなく、すぐ発覚するのも明らかなのに3000万円を溶かすことができるところに、ヒモとしての能力の高さが伺えます。

浮気癖

誓約書に「度重なる浮気」という記述があることから、交際相手に発覚している浮気が複数あったことが分かります。

今回の騒動が発覚した経緯が明らかになっていないのですが、少なくともA子さんのリークではないことは、代理人の「A子さん側も迷惑している」という発表でわかっています。B子さんもお子さんがいるということと、3000万円は返済済みとのことなので、わざわざ公にするとは思えません。

本人が持っていた誓約書が流出していることからも、おそらく手を出した女性の誰かが自分の素性や関係を控えることを条件に、文春にリークしたのではないでしょうか。

文春砲の功罪

サンジャポ」で池田美優が「文春砲で誰も幸せになってない」と話していましたが、今回はそんなことはないと思うのです。A子さんは今回の騒動でつらい思いをされているとのことなので、出すべきではなかったのかもしれませんが、これまで何人もの女性を泣かせてきた彼の悪行はずっと公にはなりませんでした。

初めからDVやギャンブル狂、浮気性を持つ男性と分かっていて付き合う女性はレアケースです。ヒモ気質の男は当初は一途さや繊細さ、優しさを見せて交際に発展させ、関係を解消できない状態になってから正体を現します。関係性が構築できてから本性を見せるので、「自分が悪いんじゃないか」「元の彼に戻るんじゃないか」など、冷静な判断ができず、悲しい想いをすることになります。

少なくとも今回の文春砲によって、今後彼と付き合うのはある程度の覚悟を持った女性だけになります。彼の本性が公になったことで、「悲しい想いをする」女性を未然に防ぐことができたのではないでしょうか。

引退後について

けじめとして引退宣言した友井雄亮ですが、とはいえ14歳からジャニーズ事務所に入所し、人生のほとんどを芸能人として過ごしています。1998年(18歳)でジャニーズ事務所を退所していますが、その2年後に芸能活動を始めて「仮面ライダーアギト」に出演しています。

2006年にも引退表明していますが、翌年には純烈に参加しています。引退表明はソースがWikipediaなので事実かどうかわかりませんが、この時期はめぼしい仕事もなく妻子ができたために、芸能以外の仕事に就こうと考えたのではないかと思います。

ただ、38歳で芸能活動から引退するのは茨の道しかありません。友井雄亮がジャニーズデビューした時の光GENJIのメンバーのその後を見れば明らかです。山本淳一は地方のバーで働きながら同居女性から二股交際を、妻からは金の使い込みなどを告発されています。赤坂晃覚せい剤所持で2回逮捕。大沢樹生喜多嶋舞との息子のトラブルで泥沼状態に。他のメンバーも芸能人として活躍しているとはおよそ言えません。

会見では引退後を問われて「何も考えられない」と回答していましたが、いずれにせよ何もないと思います。素性の分からない人間が寄ってきて、いいように名前を使われるのがオチじゃないでしょうか。脱退後も「『元純烈』が●●●!」と足を引っ張られるのなら、純烈の裏方を任せて監視していた方がユニットのためにはいいのかもしれません。失うものがない人間を荒野に放逐すると、どんな行動をするか分からないからです。